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生活を豊かにするための仕掛けづくり

二角 康和
二角 康和

宮大工の初代辰次郎による創業から130年余り、「家づくりの探究と時代への挑戦」という創業者の精神を受け継ぎながら、社寺や数寄屋、伝統建造物を数多く手掛けると共に、注文住宅にも注力し、建築施工に邁進してきたのがニカク工務店です。爾来、熟練した職人たちが責任を持ち「完璧」にこだわって建物をつくり出して参りました。そうして先達一人ひとりが研鑽の結晶を築き、現在に至るまで途切れることなくそれぞれの持ち場で繋いで参りました。

私個人と致しましては、かつて大手建設会社で現場監督を務めておりましたが、「地元京都の方々のために尽力していきたい」と思うところがあり、その後、ニカク工務店を継ぐ運びとなりました。以来、「良い建物をつくるためにはどうすればよいか」自問する中で、良い設計案は勿論のこと、「設計に沿って丁寧に施工すること」へ重きを置くようになりました。至極当然のような答えですが、聞こえはシンプルながら最も技術を要することであり、それを無くして建物は実在を伴うことができないからです。そのことを肝に銘じ、確かな技術と品質を見極める眼力を徹底して参りました。その中で、ただ頑なに昔からの高級資材だけを使うのではなく、現代の住宅事情にあった新しい技術や資材について、常に貪欲に情報収集し、コストパフォーマンスが高いものがあれば柔軟に取り入れ、コスト削減や品質向上へと変換させて参りました。

同時に、130年という時代の流れの中で宮大工から始まり、数寄屋建築、注文住宅、最近では鉄骨造、鉄筋コンクリート造のビルやマンション等、手がける建築形態は変容して参りました。しかしながら、近代建築の巨匠ル・コルビジェが「家は生活の宝箱でなければならない。」(”The home should be the treasure chest of living.”)と言ったように、「建物は生活を豊かにする役割がある」ことは、真として揺らぎない核であり続けているように見受けられます。そのため、例えどんなにいい建物ができても、そこで過ごす人や時間へ思いを馳せていないものはただの空間でしかないと考えております。大切なのは、建物は単なる物質なのではなくオーナー様と弊社が二人三脚で作り上げていく「作品」であるということ、建て終えれば完成なのではなくそれが「スタート」であるということ、そして建物と人が「共に育ち歳を重ねていく」ということ、これら意識の深度ではないでしょうか。

そういう強い思いの中で作られた「作品」で過ごすことで生活が、延いては人生が、まさに宝石のように輝きだすのではないでしょうか。ニカク工務店は次なる100年へ向け、そういった「人生のための仕掛け作り」を使命とし、本業を通じて皆様からの信頼と期待に応えることで、持続的成長に繋げていきたいと考えております。

代表取締役社長 代表取締役社長 二角 康和